【前編】新型STUMPJUMPERのここがスゴイ!
2021年モデルとしてフルモデルチェンジされたSTUMPJUMPER EVO !
このバイクは、世界的なMTBメディアであるPinkbikeの2020年のベストバイクにも選ばれました。
私も買いましたよ♪
上の写真のS-WORKSではなくEXPERTにしましたが笑
今回は新型のSTUMPJUMPER&EVOについて掘り下げてみます。
※店主バイクのご紹介記事はまた後日・・・
まず、
【STUMPJUMPER(通称スタジャン)とは】
スペシャライズドのトレイルバイクです。
現在では『STUMPJUMPER』と『STUMPJUMPER EVO』に分けられております。
EVOは、サスペンショントラベル量はフロント160mm(サイズS1: 150mm)、リア150mmで、よりアグレッシブな走りやダウンヒルを楽しみたい思考の強いライダーさんに向けたバイク。
STUMPJUMPERは、サスペンショントラベル量はフロント140mm、リア130mm(サイズS1: 125mm)で、前作のスタジャンよりも軽快にトレイルを走れるようにショートトラベル化と軽量化がされている。
なので、以下の話ではSTUMPJUMPER EVOと、STUMPJUMPERは全く別のバイクであると思ってください。
【私の考える最適な用途】
⭐︎「王滝」といったエンデュランス的な乗り方 〜 トレイル 〜 たまにダウンヒルコースも
=STUMPJUMPER!
★トレイル 〜 ダウンヒルコース
=STUMPJUMPER EVO!
といった分け方でしょうか。
【王滝走りますか?】
EVOからは脱線しますが、マウンテンバイカーとしては一度は走りたいエンデュランス系競技のセルフディスカバリーアドベンチャーin王滝、通称『王滝』。
レースの勝敗を考えるならばクロカン系29フルサスが良いと考えてます。
しかし、ジープロードをひたすら走り続けるだけとはいえ、ガレ場のダウンヒルもありますし、なにしろ超長時間のオフロード走行においては、クロカンバイクだと『一般人』にとっては身体に与える負担がとても大きいです。
サストラベル120mm以上を備えれば、体力が尽きてきた頃(腕が疲れてハンドルの抑えがきかない&脚が疲れて下りセクションで腰を上げてられない状況)で、しっかりマシンが助けてくれます。
それにトレイルバイクならブレーキも良く効きますし、クロカンバイクよりも安全マージンが高いのです。
スペシャライズドのバイクなら…
👉勝ちを求めるならEPIC又はEPIC EVOで!
👉走り切る事を優先するならSTUMPJUMPERで!(EVOは向きません)
と、お勧めしておきます。
注意:2020年までのSTUMPJUMPERは全く勧めません
話しは戻りまして、、、
【STUMPJUMPER EVOについて】
先に発売された新型DEMOやENDUROのテクノロジーを受け継いでいます。
ぱっと見では、前作スタジャンと同じようにしか見えませんが、全く別物です!
★リアリンクの動きに秘密あり★
リアリンクの動きが見直され、リアハブの軌道が変わっております。
イメージとしては、リアタイヤが障害物を乗り上げる際に、僅かにリアタイヤが後方に動きつつリンクが稼働します。(1/3稼働時)
なので、前方からくる障害物がタイヤにぶつかると、後方へ逃げながらリンクが稼働しますので、よりスムーズ(失速せずに)に障害物を乗り越えます。
そのためとにかく速く下っていきます。
★ジオメトリーを変えられるメリット★
なんと、ヘッドアングルとBBハイトを変更して、6通りのジオメトリーに変えられます。
これなら自分のスタイルや好み合わせてセットアップ出来ますね!
★マレット公式対応★
ダウンヒルバイクにおいて、フロント29インチ&リア27.5インチという前後異径バイクが流行って?います。
流行りというよりはそれぞれの直径のホイールのメリットとデメリットを考えて、行き着いたカタチです。
スペシャライズドではダウンヒルバイクのDEMOとトレイルバイクのSTATUSがマレット対応です。
そしてこのSTUMPJUMPER EVOでは、一部パーツを交換する事で、公式的に対応出来る様にしました。(デフォルト前後29)
先に案内したジオメトリー変更に加えて、この公式マレット対応というのも、それぞれのライダーの好みに合わせられるというなんとも『痒いところに手が届くバイク』ですね!
ちなみにマレット対応でないバイクを無理やりマレット化するやり方は、不適切なジオメトリーになってしまう問題もありますので、あまりお勧めできません。
私もとあるバイクでやってみましたが(笑)メリットもありますがとにかく扱いづらいバイクになりやすいく、デメリットの方が多い印象でした。
※フレームへ想定されていない方向からの応力がかかることになりますので、それによってフレームが破損してもメーカー保証は受けられません
★レバレッジレシオの最適化★
スペシャライズドのフルサスペンション搭載のリアサスペンションユニットは、より最適な動きをするために特別なチューンナップがされております。
なので、全く同じモデル&同じサイズのユニットを買って取り付けたとしても、同じ乗り味にはなりません。
スペシャライズドのリンクの動き方や、リンクから影響を受けるプログレッシヴ効果なども考慮された上で、最適にチューンナップされています。
それが、ペダリングしても速く走れる&速く下れる&登坂もスイスイ登る!という乗り味に繋がっているのですね♪
もっとダウンヒル性能の高いENDUROや DEMOに試乗した時にも、ロングトラベルバイク特有なモサモサ感が無く、ペダリングしても速く走れるバイクで、とてもびっくりしましたよ。
そのノウハウが今回のSTUMPJUMPER EVOにしっかり生きているということです。
やっぱり『スペシャライズドのフルサスってすごいな!』と、純粋に思わされます。
【STUMPJUMPER EVOが得意とするフィールド】
日本においては富士見パノラマだけで無く、ほとんどのダウンヒルコースでしっかり楽しめるバイクであることは間違い無いです。
さらにエンデューロレースでの用途としても最適だと思います。
当然落っこちる度合いや、ジャンプの高さ、体格、体重によってENDUROもオススメですよ!
正直ENDUROとSTUMPJUMPER EVOとの住み分けに頭を悩ませておりますが、もちろん下りメインならENDUROを選んで欲しいです。
サストラベル量だけで無く、リンク剛性もとても高いため、同じアグレッシブな走りをしててもリンク(フレーム)へのダメージ量は減ります。
より長く使ってもらえると思います。
【店主の私が選んだのは…】
元々フルサスは旧型ENDUROを乗っていたので、一昨年新型ENDUROが発表された時にはその走りの良さからENDUROを買う気満々でした。
ふじてんで試乗をさせてもらって、本当に良かったENDURO!!
しかし、予算の都合でなかなかENDUROの買い替えが進まず…そんな事をしていたら新型のSTUMPJUMPERシリーズがリリースされ、EVOの下り性能がとてつもなく進化を遂げていました。
フォレストバイクで行われた試乗会でもSTUMPJUMPER EVOを乗り回して、29とは思えない旋回性能や、ENDUROに負けず劣らず?な下りの余裕度合いもあり、ついにEVOで決めたという事です。
あとは、新型DEMOも凄く良くなっているので、いずれはDEMOも欲しいなと。。。
もしENDUROを所有していても、ダウンヒルバイクが有れば、ENDUROの出番はほとんど無くなってしまいますね。
であればENDUROより、もう少し汎用性の高いSTUMPJUMPER EVOの方が良いかな?という考えです。
しかし、本当に悩んだ末の選択でしたよ(^^;
これからもっと乗り込んで、乗り味についてもっと語れるようになれればいいかなと思っております♪
その時には『後編』として、バイクレビューと店主バイクのご紹介合わせて記事を書く予定でございます♪
いやー、でも本当にSTUMPJUMPER EVOはイイですよ!
ぜひ多くの方の購入候補のバイクに入れて頂ければ幸いでございます。
新型STUMPJUMPER EVOは、メーカーの公式ブログでも詳しく解説されてますので、こちらも合わせてどうぞ↓
ちなみに店主のバイクはEXPERTグレードなので、ベース車両は下記の通りです。
そのうち店主バイクのご紹介とレビュー記事として『後編』を、上げさせて頂きます。
■STUMPJUMPER EVO EXPERT
サイズ:S3
税別550,000円
重量14.5kg(チューブド)
※チューブレス化で約300g程軽量化可能
店主仕様車↓
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