【26インチ手組みホイール】HOPE PRO5ハブ×STUNS ARCH MK4リム
スペシャライズドの26インチのジャンプバイク、P.3をご納車したお客様より、ホイール組みのご依頼がありまして、そのこだわりのカスタマイズのご紹介です。
『ハブは赤で!』
というご希望から、当初はインダストリーナインやオニキスを探すもフロントハブがジャンプ用フォークのため、各問屋さんも取り寄せ対応との事でした。(オニキスについては基本受注発注品)
なるべく納期をかけたく無いとのご事情もあり、たどり着いたのはHOPEのPRO5ハブです。
こちらはモデルチェンジされたばかりで、旧型のPRO4は私も長い間愛用していたハブで、信頼性の高い製品であることは存じておりました。
HOPEはハブ以外にも、クランクやブレーキも手がけている切削パーツメーカーで、昔から堅実的なものづくりで根強いファンから支持されております。
パーツには『MADE IN UK』と堂々と記されている箇所もあり、マニア心をくすぐります(記載してない部品もあり)
コロナ禍においては、生産が一時止まってしまい、輸入元のゴールドラッシュ様にもなかなか入荷してこない状況が続いておりましたが、昨年あたりから落ち着いてきたようですね。
PRO5のフリーラチェットは108ノッチで非常に細かいノッチ数になっております。
(一部耐久性を高めるために54ノッチに抑えているモデルもあり)
以前までのPRO4は44ノッチなので、かなり多くなりましたね。
ノッチ数だけで言えばもっと多いメーカーはあるのですが…
PRO5については、非常に空転時の抵抗が低いのが特徴で、実際のノッチ数以上の効果が期待できます。
ぱっと乗った感じでは最もノッチ数の多いインダストリーナインと変わらない印象です。
これは、工具などでもラチェットハンドルのラチェットの使い勝手と同様に比較してもらえると分かりやすいです。
(ラチェハン使う人しか分からない例えですいません)
ラチェット(ノッチ)の空転時に抵抗が多ければ多いほど、ハンドルを戻す際にソケット&掴んでいるナットも一緒に動いて(戻って)しまいますよね。
そうなるといくらラチェットが細かくとも、いつまでたってもナットを締める事が出来ません。
なので、空転時に抵抗の低いハンドルだと、ほんの少しハンドルを戻すだけで、しっかり空転し、ラチェットが噛んでくれます。
HOPEのPRO5は正にそれで、ペダルの踏み位置をほんの少し戻すだけですぐにノッチにかかってくれます。
抵抗が多いと自転車の場合どうなるか?
それは、チェーンにたるみが生じてノッチがかからない状態になってしまうのです。
そのためにせっかくノッチが多いハブでも、ペダルの踏み位置を調整するために余計に多くペダルを戻さなくてはなりません。
ノッチが多いだけではダメって事ですね。
なお、トライアルではフロントフリーを多く採用しているのは、こういったチェーンのたるみ分の影響を無くす意味が(も)ございます。
PRO5ハブ、なかなかいいものですよ。
リムはSTAN’S(スタンズ)のARCH MK4です。
26インチでこれほど良い作りのリムを輸入してくださっているミズタニ自転車さんには「感謝」です。
ピンジョイントではなくてしっかり溶接ジョイントで、オフセットリムのため左右のスポークテンションに差がほとんど出ませんので、耐久性、剛性アップとニップルの緩みも出づらくなります。
スポークはDTのチャンピオンです。
しっかりとしたスポークなので、テンションを高めても寿命を損ないません。
なお、PRO5ハブを選んだと言いつつも、フロントハブは在庫の諸事情により、PRO4にて組み立てています。
PRO5とPRO4のフロントハブでは大きな差は感じられませんが、PRO5は左右でフランジ径が異なるので、厳密に言うとスポーク長に差が出ますね。
完成です。
デフォルトのホイールよりもちょうど200g軽くなりました。
大半はリムによる軽量化ですね。
ホイール剛性も上がり、かつ重量も軽くもなっているので、オーナー様もお店の前で試乗された際に『踏み出しが軽くなった!』と感動していただけました♪
満足していただけて良かったです!
なお、今回は他にもハンドル、シートポスト、ペダル、ステム、トップキャップ、シートクランプのグレードアップもご用命いただきました!!
バイクをご納車された時にクランクもグレードアップしたので、もはや完成車としての部品はサスフォークとフレームとブレーキくらいですね笑
カッコよく仕上がって、私も!満足な一台になりました!!
ご依頼ありがとうございます♪
今回、問屋さんからノベルティを頂きましたので、お客様へプレゼントさせて頂きました♪
ゴールドラッシュ様のお心遣いにも感謝です✨
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