【MTBサスペンションの話】MANITOU R8 PRO/マニトウの路面追従性の良さ
先日のブログでご紹介した通り、MANITOUのフロントサスペンションフォーク、R8 PROを店主のバイクに導入しました!
そしてあまりにも国内情報が無さすぎるため(笑)、R8 PROの簡単な機能解説とマニトウのテクノロジーを、備忘録としてここにあげておこうと思います。
なお、価格は輸入元サイトをご覧いただきたいのですが、SID ULTIMAITとほぼ同価格帯となりますので最上位グレードとなります。
以上、国内輸入元より抜粋。
マニトウと言えば、ROCKSHOXとMANITOUの二大サスペンションメーカーとして、絶対的な地位を確立していた大メーカーですが、現在では完成車にアッセンブルされることも少なくなり、一部のジャンプバイクかキッズバイクでしか目に入らなくなってしまいました。
しかし現在においてもしっかりとしたサスペンションを設計開発を行っているそうです。
以前からの国内の輸入元であるミズタニ自転車様でも、2024年にモデルチェンジされたこのR8 PROや、限定モデルのMATTOCを展示会で展示しているのを見かけるようにもなりました。
少しずつ国内でも拡販を進めようとしているのかもしれませんね。
なお、私の乗っているジャンプバイクは、MANITOU CIRCUS EXPERTを使っていますが、オフロードを走るバイクとして使用していたのは、、、
2005-6年頃のSKAREB PLATINUMぶりです。
今ではシンボル的な構造となっている「リバースアーチ」も、確か2000年代中盤くらいに採用し始めたかと記憶しています。
初めて乗ったMTBでは2000年モデルのMANITOU SXが付いていて、その時はまだリバースアーチになっていませんでしたね。
リバースアーチのメリット>>
少ない材料で高い剛性を発揮でき、アーチ自体が泥などの汚れからインナーを守る構造となります。
以下の動画を見ていただければご理解しやすいかと。
なお、ケーブル取り回しは右前ブレーキと、左前ブレーキでも取り回すべき最良の選択が変わってきます。
エアボリューム調整機能>>
左肩のキャップが二種類付属しており、元々取り付けてあるものは空気容量が一番多い状態となります。
付属のもう一つのキャップについては、エアボリュームの調整が出来るキャップとなります。
元々のデフォルトキャップの状態を含めて4段階でエアボリューム調整が出来るというものとなります。
ダンパー調整>>
コンプレッションはハイスピード調整(3ポジション)とロースピード調整、リバウンド調整あり。
なお、初心者の方にもわかりやすく、コンプの三段階調整をどう判断すればよいかが、路面状況が絵柄で入っております!これはとても素晴らしいアイディア!!
・連続した角のあるでこぼこ道なのか(上下の激しいダウンヒル、階段を下るなど)
・大きく緩やかな波のようなでこぼこ道なのか(整地されたパーク、パンプトラックやバームが続くスラローム、フロートレイル、ペダリングやプッシュを積極的に行う状況など、、、)
・キレイな整地された上り坂なのか(舗装路の登り坂など)
以上の路面状況から適切なポジションを選択しましょう。
多くの場合真ん中のポジションとなりますが、ロースピード調整と合わせて最適なセッティングを目指しましょう。
重量>>
ストローク120mmでメーカー公表重量1450gなのでSID(35mm)と同じ重量表記。
シャーシの剛性感などもSIDとほぼ同等~やや劣る感じかも?(これから山で乗って検証します)
もちろんSID SL(インナー32mmモデル)よりは断然剛性高いです。(それはすぐにわかります)
CHISELのようなクロカン系~ダウンカントリー系にとってはちょうど良い剛性感かと思います。
細部にまで軽量化の工夫がみられており、フォークエンやリバースアーチ付近も肉抜きが豪快です。ステアリングコラムは、おそらくMTBフォークのアルミコラムとしては私が見た中では一番薄いかもしれません。私としては、もっと厚くてもいいから剛性を高めてほしいのが心情ですが、多くの人はこの肉抜きにマニア心がくすぐられるかもしれませんね!
もう少し剛性を上げたいならば、MATTOCが良いでしょうね。(FOX 34やPIKE相当)
ストローク調整>>
分解の必要がありますが、ストロークを80-120mmという範囲で変更が可能です。
肩下長も変化するので、もしフォーク交換をする際にストローク(または肩下長)が変わることによるバイクジオメトリーの変化が気持ち悪く感じるようであれば、デフォルトのジオメトリーに近づけるように変更しても良いでしょう。
TSR(トレイルサイドリリーフブリーダーポート)>>
ネジを緩める必要がありますが、ロワーレッグの内圧を大気圧に合わせる調整できる機能が付いています。
といったところで、私なりの使用感を語ろうと思いますが、、、、
まだ2回しか乗っておらず笑
この冬のトレイルシーズン乗りましたら、またこちらのブログに追記していこうと思います。
しかし、少し乗った感じでも、ちょうどサグの分である初期の25%程の動きが非常になめらかで、路面追従がとても良い印象です。
エアボリュームは極小のセッティングにしており、やや激し目にバニーホップやドロップオフを行ってフロントを叩きつけても約10%分は余裕を残しています。
適切なサグ値を出して、この初期の滑らかな動き&すぐにボトムしない状態ということで、エア圧とエアボリュームの調整はうまくできているかと思います。
これからダンパーのセッティングを煮詰めていこうと思います。
以下は、海外サイトなどのリンクを貼っておきます。
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