【ガタガタが止まらない】ボトルケージ台座の修理
東京都府中市にあるロード&マウンテンバイクショップの「みやざきフレンド」です。
修理で持ち込まれたバイクのボトルケージ台座の打ち替え作業をご紹介いたします。
なお、フレームの加工に当たりますので、事前にフレームメーカーへ相談してからの作業になります。
場合によってはメーカー保証対象外となってしまいますので、注意が必要です。
今回はメーカーさんへ状況報告と事情を話して、GOサインが出ましたので、作業に至りました。
しかし、このトラブル、意外と多いんですよね。
例えば・・・・
・ロングツーリング派の方で、大容量のボトル(ペットボトル)に対応したボトルケージをお使いの方
・普段着でライド中にズボンの裾をボトルケージにひっかけてしまい、ボトルケージを破損させるほどの力を加えてしまう
・ボトルケージボルトを斜めに入れてしまい、力任せに回してしまう
・ボルトが腐食して固着させてしまう
・元々カシメがゆるい
など・・・・
以上のように、台座に無理な力がかかってしまうと、台座が回ってしまうということになります。
一度回ったら、ボルト自体も取り外すことは困難ですし、その場合はボルトを切断する必要もあり、結構大変な作業です。
早期発見でき、かつボルトをすんなり外せればカシメ直すだけでも良い場合もありますが、繰り返しグラつく場合は打ち替え必須です。
ちなみに、グラつくだけでなく無理な力をかけた際にねじ山が舐めてしまい壊れてしまうこともございます。
固定するモノの厚みが分厚い場合には、ねじ山の「かかりしろ」についてもしっかり確認して、適切な長さのボルトを使ってしっかりと固定が出来るように気を付けましょう。
今回は、ボルトも簡単に抜けた上に、アルミフレームですので難しいこともなく作業が出来ました。
これがカーボンフレームだと、状態によってはカーボンのリペアを行っている業者に依頼されることを勧めています。
いずれにしても、回ってしまう状態で使い続けることをすると、フレーム側の穴が広がってしまったり、カーボンの積層が剥離をはじめるので、お早めに修理の依頼をしてください。
さらに、ネジが固着しないように、ボルトにグリスは必ず塗りましょう。
私の場合ボトルケージを固定する際には、この個所のネジ山にはスポーツドリンクや水分が滴れることを考えて、シリコングリスを使うことが多いです。
相手がチタンや鉄ならスレッドコンパウンドですかね・・・。
もし手持ちでなくとも、シール性アップと固着を防ぐために、どんなグリスでもよいので塗ってください!(異材同士の電位差腐食に注意!)
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