ROVAL新型RAPIDEⅡ&ALPINISTⅡデビュー

ROVALホイールのモデルチェンジが発表されました。
モデルチェンジされたホイールは以下の通りです。

注意:下記データはリリース当時のメーカー公表スペックを元にしています



【ニューホイール】

■RAPIDE CLXⅡ(写真左) 

前後価格352,000(税込)

メーカー公表値1,520g(旧型:1,400g)


■ALPINIST CLXⅡ(写真右)

前後価格341,000(税込)

メーカー公表値1,265g(旧型:1,248g)


■ALPINIST CLⅡ(リンク先をご確認ください) 

前後価格214,500(税込)

メーカー公表値1,375g(旧型:1,365g)

【変更点】

リムはチューブレス対応へ>>
今回主にどのような変更がされたかと言うと、リムが『チューブレスタイヤ対応』とした事で、リム形状は同じです。
2年前にRAPIDE CLXとALPINIST CLXをリリースした当時は、『チューブレスに対応させる事によるリム重量増よりも、クランチャー仕様に割り切る事での軽量化』を優先した事でチューブレスは非対応としました。

当時は「その方が結果的に速く走れる」という解釈でした。

チューブレスに対応させるためにはリム側面のカーボンの積層をより厚くし、安全マージンを高めて作る必要があるようで、チューブレスに対応する他メーカーのホイールの重量とを比較すれば、確かにそれまでのROVALホイールが比較的軽量なのが分かります。
さらに、『許容最大空気圧』の問題です。

空気圧の許容範囲>>
チューブレスでのメリットの一つとしては低圧使用が出来るというものですが、必要以上に低圧で使うことを強いられるチューブレス対応ホイールもあります。
これも、『チューブレス使用時において、空気圧を高圧に対応させるには、よりリム重量が重くなってしまう』という事情もあるようです。
そのため、結果的にリム側における『最大空気圧』は、チューブレス対応のカーボンリムはあらゆるメーカーで比較的低圧値を示している事が多いと思います。
ちなみに、従来のRAPIDE &ALPINISTは最大空気圧は9bar(130psi)とされています。
新型はチューブレス対応でMAX7.5bar(110psi)となります。
ロードバイクにおいては28C程の太いタイヤを取り付けるならばそこまでの高圧は入れませんが、大柄な方で25-26Cでの使用をされるならばこのくらいの空気圧には対応している方が有難いですね。
※体重の軽い私は25-26cの太さで72-78psiくらいで使っています

重量増は防げない>>
今回の新型ROVALホイールも最大空気圧はかなり高めの空気圧に対応させています。
しかし、チューブレスに対応させたことで重量は重くなっています。
RAPIDE CLXⅡでペア重量で約+120gの増加となります。

ALPINIST CLXⅡはハブをDTのLFDハブに変更し、ハブのみで50g軽量になっていてもトータル重量は+17gです。

ですので、やはりどちらもリム重量は1本30~50グラムくらいは重くなっていると思われます。

チューブレス使用をされる方にとっては大した重量増ではないと思いますが、クリンチャーで使われる方にとっては残念でしょうか??

今回はスペシャライズドさんもチューブレスにすることによるメリットを大々的にアピールしているので、チューブレスでの使用を第一に考えているのでしょうね。

さらに、ちゃんとチューブレス化以外のスペックアップポイントもございます!!


リムはさらに頑丈に>>

「一般的な強度基準の2倍」を謳っております。

そのリム強度はレーサーな方だけでなく、レースに出ない一般ライダーさんにおいても大変ありがたいポイントです。

リム打ちに冷や冷やするカーボンリムですが、新型のROVALホイールならば、破損を避けられるかも?しれませんね!

より長く使っていただけることでしょう。


再びセラミックベアリングへ>>
ハブのスペックもグレードアップとなり、CLXグレードであればセラミックベアリング仕様になります。
かつてCLX40、50、60、64時代はずっとセラミックスピード社のセラミックベアリングを使っていましたが、2年前のRAPIDEとALPINISTリリース時にはスチールベアリングにグレードダウンされていました。

今回DT社がよく使っているSINCセラミックベアリングが採用されております。

より軽く回るホイールとなっているはずです!(私は乗って分かる自信はありませんが笑)

ラチェット数>>

ALPINIST CLⅡのみグレードアップとなります。

それまでは18ノッチでしたが、36ノッチに増加しております。

※DTのスターラチェットは最大で54ノッチまで増やせるカスタムも可能です(記事の下リンク先をご覧ください)


価格>>
価格的にはRAPIDE CLXⅡとALPINIST CLⅡは若干の値上げとなりましたが、ALPINIST CLXⅡは据え置きとなります。
思っていたほどの値上げでなくて良かったです。


【ALPINIST CLⅡの重量について】

当店では旧型のALPINIST CLをたくさん販売しておりますが、重量がほとんど変わっていないことが疑問でした。

ハブはDT350グレードのままで、新型のALPINISTのリムは1本30gくらいは重くなっていることを考えると、どこで軽量化をしているのかという話です。


スポークによる軽量化?>>

フロントホイールのスポークパターン変更に伴って、スポーク本数が3本少なくなっています。さらに半ローター側がラジアルパターンによって、スポーク長さも短くなっているでしょうからそれらによる軽量化もあるでしょう。

また、スポークはエアロライトから「Competition Race(バテッドスポーク)」になっていますので、それによる軽量化が効いているのかもしれませんね。


【チューブレスとクリンチャータイヤ運用時の重量について】

チューブレスによる

・転がりの軽さ

・レディ運用時における突き刺しパンク防止効果

・リム打ちパンク防止効果

これらにおけるメリットはありますが、重量について比較しましょう。

※今回チューブレスについてのデメリットは割愛します


クリンチャータイヤ例>>

・スペシャライズド TURBO COTTON TIRE 26C 1本約260g+スペシャライズドTURBO PRESTA VALVE TUBE1本約70g=330g

・コンチネンタルGRAND PRIX 5000約225g+チューボリートSチューボチューブ21g=246g


チューブレスタイヤ>>

・スペシャライズドS-WORKS TURBO RAPIDAIR 2BR 約270g+専用シーラント剤RAPIDAIR TIRE SEALANT40~60ml=310~330g

・コンチネンタルGRAND PRIX 5000S TR約250g+シーラント剤約40ml=290g


軽さだけがすべてではありませんが、クリンチャーは組み合わせるタイヤやチューブによってかなり重量が変わりますので、軽さを優先するなら「超軽量チューブと合わせたクリンチャータイヤ」に軍配が上がりますね。


【ヒルクライマーは旧型の購入を急げ】

~まだ富士ヒルクライムに間に合います!!~

今回トータル性能で見れば新型の方が良いと思いますが、登りをメインで考えるヒルクライマーな方には、重量の軽い旧型の購入を急いで下さい!!
特にALPINISTシリーズをヒルクライム用として使われる方には旧型が手に入るうちはぜひ旧型を!
流通在庫が無くならない内にどうぞ。

こう言うのも、、、、

はい、当店では、

・ALPINIST CLX(ホワイトロゴ&ブラックロゴ)
・ALPINIST CL

2022年5月13日時点でこれらのホイールの店頭在庫がございます・・・笑


こじつけのように聞こえてしまいますが、軽い(特にリム重量が軽い)のは事実ですので

「チューブレスでは使わないよ!」という方はぜひ

「ご相談ください」

現在ALPINIST CLはオンラインストアでも特別プライスになっていますが・・・

「ご相談ください」

CLXは各1ペアのみ現品限りなのでお早めに!!


なお、新型のRAPIDE CLXⅡも店頭に入荷しておりますので、こちらもぜひよろしくお願いいたします(^^)



みやざきフレンド

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FAX:042-306-9974

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