【クロスバイク修理】自転車屋さんの日常
2005年頃のSPECIALIZEDのクロスバイク、SIRRUS A1の修理のご依頼です。
こちらのオーナー様は、こちらのSIRRUSを長年乗り続けられたのち、現在は娘様に引き継いで乗られているそうです。
かなり傷みはあるものの、気に入っている自転車ということで
『しっかり整備して欲しい』
とのご依頼でした。
やはりドライブ周りはかなりひどく、チェーンが消耗しきっている状態で乗り続けてしまっています。
そのためチェーンとカセットスプロケットは交換です。
グリップやサドルも気持ちよく乗っていただくために交換しました。
シートポストはサスペンションシートポストが付いています。
当時はGIANTのエスケープをはじめ、シートサスをクロスバイクに装備させるのが流行っていました。
しかし、ダストブーツが切れている状態でご使用になられていたことで消耗も進み、かなりガタついていました。
内部パーツが破損して抜けてしまうのも時間の問題だと判断し、ノーマルのシートポストに交換し、切れたサドルは柔らかくて座り心地の良い新しいサドルへ。
他にも、ブレーキ、シフトケーブルの交換。
ブレーキパッドの交換をしています。
今後も長くこのSIRRUSに乗っていただくためにも、ヘッドベアリングのグリスアップも。
スプロケット交換にてギア比変更が避けられないことにより都合が悪かったエンドを、ショートタイプからロングへ交換し、シフトチェンジもスムーズに。
破損して紛失していたリアリフレクターは、新しいリフレクターをキャリアに固定して視認性も高めました。
なお、キャリアのダボ穴は一部ぐらついており、ネジが固着した上で、台座がグラついてしまっておりました。
(パテ剤で補修された痕跡がありました)
ボルトを切断し、パテ剤とナットを除去、新しいナットを打ち直しました。
これでグラつきなくキャリアの運用が可能になりました。
フレームはクリーニングによってピカピカに。
これで娘様が気持ちよくSIRRUSに乗って頂けるようになったかと思います。
今回の費用は、、、
おそらく当時のSIRRUSの車体金額と変わらないほどの費用になったかと思います。
しかし、思い入れのある自転車というものは、オーナー様にとってはその自転車にしかない「他に代えられない価値」というものがございます。
そんなオーナー様の想いの詰まった自転車の修理作業をさせていただき、光栄でございました。
ご依頼、誠にありがとうございました。
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