【ダウンカントリー】CHISELを山遊び用にカスタム・最適化
そろそろ乗り始めてから丸3年が経つ店主のSPECIALIZED CHISEL(チゼル)、
里山ライドや、担ぎの多いトレイルライドにて活躍しております。
他に乗っているEPICやSTUMPJUMPERとは違い、競技で使っているわけではないので、余ったパーツで組み上げて「取り急ぎ感」のある状態で乗っていました。
そんな色々と不満点があるパーツ構成のCHISELに乗っている中で、魅力的な新製品や、マニア心くすぐるパーツ達に出会ったことをきっかけに、この冬パーツを大幅に更新しました。
やっと自分好みのビジュアル&フィーリングに近づいてきました。
以下、MTBのカスタムの参考として頂ければ幸いです。
つまりはダウンカントリー
私のCHISELはダウンヒルコースでは走らないので、流行り言葉で表現すると『ダウンカントリー系』がコンセプト。
さらに、担ぎが多いトレイル用途としても活躍していますので、トップチューブとシートチューブに「担ぎパット」となる素材を付けているのは、なんともノストラジックなスタイル笑
【以前までの仕様での不満点と改善点】
サスペンション>>
サスはSID SL(インナー径32mm/100mmトラベル)でしたので、もう剛性感が無く、トレイルにありがちな「激斜度区間を低速でゆっくり処理するような状況」(乗っていけるのかいけないのか微妙な区間)で、頼りなくしなってサスが動いてくれなかったり、それにより前転しそうにビクっとするような場面が出てきたりしておりました。
ブレーキング時にもサスが可哀想に思える瞬間も・・・。
せめて34mm径は欲しい!
(多くのエントリーグレードの完成車では、インナー径は32mmが一般的です)
そこで探したところ、ロックショックスではSID(インナー35mmモデル)は在庫が無く、なんとも懐かしいMANITOUが問屋さんに在庫があるとのことで候補に急浮上。
リサーチしてみるものの、国内の情報は皆無!!笑
本国のレビューなどを色々漁りながら、CHISELにはちょうど良さそうなR8 PRO(インナー34mm/120mmトラベル)に決めました。
正直SID ULTIMATEとほぼ同価格なので、かなり迷いましたが、最近マニトウ使っている方もいないので、面白さを優先。笑
今後のためにも同時にサービスキットもオーダーしておきました。
※サスについては、国内レビューがあまりにもなさすぎるため、後日セッティングやフィーリングについてのレビュー記事を書かせていただきます
ドライブ系>>
ドライブ系については、シマノさんの新しいXTRを導入!
長らくモデルチェンジしていなかったシマノのMTBコンポでしたが、ようやく無線電動シフトに生まれ変わってやっとSRAMに追いついてきました。(?)
今ではMTB市場においては、コンポについてはSRAMが絶大な支持をもっています。
壊れない、高強度&高剛性、ブレーキも適材適所にて幅広く選択可。
フロントシングルが一般化してからはSRAMの独壇場と言っても過言ではありません。
国内において、2024年からシマノさんがMTBイベントに積極的に乗り出すようになったのも、このMTBコンポのモデルチェンジも視野に入れての種まきだったのでしょうね。
今回の新しいシマノMTBコンポでは、「かなり良くなっている」ようで、これは自分でも使ってみないとと思い、リアディレーラーとシフターのみ導入しました。
ひとつのメリットとして、機械式シフトを電動化するにはとても安上がりなんです。
グレードもDEOREからXT、XTRが選べます。
特に元々シマノMTB12速ユーザーならば、ディレーラーとシフターのキットで簡単に無線電動化可能です。
つまりはこの、「低価格で電動化できる」という要素以外にメリットがあるのかを、自身で検証していきたいと思います。(既にSRAMに対してメリットとデメリットを体感中!)
ひとつ心配なのは、
私のCHISELは冬のトレイルライドの用途ですので、果たして氷点下という極寒のトレイルの中で正常に動作するのかが心配な点です笑
マイナス10℃までは使えるらしいですが、私の行く山でもそのくらいになるので、、、その時何が起こるのか、、、笑
これが電動コンポのデメリットの一つですが、無線タイプならばバッテリーも取り外せますので、その場で脇に挟んで温めることも可能です。
ミニ四駆ではよくやっていたことですね!笑
なお、今回ブレーキはシマノを選んでいませんが、ニューXTRのブレーキ系も周りの下り系ライダーからも評判がよいので、やはり今回のニューモデルは良いらしいですよ。
なお、クランクはHOPEのカーボンクランクをはじめて導入。
今までHOPEのアルミクランクはたくさん使っていましたが、初のカーボン。。。
前々からHOPEを選んでいるのは、ただの私の趣味です。
ブレーキ系>>
SRAM GUIDEからG2へ変更したので、同系統での現状維持です。
しかし元々使用していたガイドは2018年から使用していたもので、だいぶマスター&本体側ピストンの傷みもあり、いよいよ・・・な感じでした。
そもそもコレは以前に買った完成車(S-WORKS FUSE)の付属品でして、そのFUSEのフレームは既にクラックが複数個所入り壊れてしまい、そしてこのCHISELに乗り換えています。
一時、ENSをFUSEで参戦していた年があって、その年だけダウンヒルコースで酷使していたため、フレームもブレーキもダメージが著しかったですね。
新品のG2に交換して、やっと「シャッキ!」とした新品のフィーリングになりました!
とはいえG2は4ポットではありながらも「めちゃくちゃ効くブレーキ」ではなく、「ジンワリと効く味付け」で、里山ライドレベルにはちょうど良いです。
そして早く替えよう替えようと思いながら、3年間前後160mmのローターでした笑
トレイルのながーいダウンヒルでは、手が疲れてシンドイ場面も多々あり、今回フロントのローターを180mmへサイズアップしました。
タイヤの選択>>
前回まではSPECIALIZEDのGROUND CONTROL GRID 2BLISS READY T7 TIREを使用しており、重量は850gほどで重すぎず軽すぎず、グリップも十分なのでとても満足しておりました。
今回はメーカーの在庫状況の都合で仕方なく同社のPURGATORY GRID 2BLISS READY T7を選んでいます。
高いグリップ力で、安心感はグラコンよりも段違い。
パガトリーは同社のダウンヒル系ブッチャーのノブの背を少し低くした感じで、MAXXISのフォーキャスターに近いですね。
おそらくは、パガトリーはサストラベル量130〜140mmくらいのトレイルバイクにピッタリです。(EPIC8 EVOにはフロントタイヤに設定されています)
私のCHISELにはグランドコントロールが本命ですが、他の同種のタイヤとしてはMAXXISのRECONもいいでしょうね。
クロカン~ダウンカントリーバイクに乗っている方で、ダウンヒルに自信が無い人は、ぜひパガトリーで安心感を手に入れてください。
トレイルでダウンヒルを降車して押し歩くよりも、乗ってクリアできた方が楽しめますしね。
今回更新したパーツ類は以上ですね。
【MTBのジャンルのいろいろ】
用途とバイクの性質を理解し、自分が何をしたいのかで選ぶパーツも変わってきます。
タイヤやサスペンションについては特に大きく変わってきます。
タイヤについては上記にあげているようなグラコンとパガトリーも、自身で乗っているEPICにも、STUMPJUMPERにも、どちらにも絶対に使わないタイヤです。
私のCHISELの用途、目的では、それらが合っているという判断です。
0コメント